'03年かく戦う 石毛監督  【03.1.10 NHK】


140試合を戦ってわずか50勝、39年ぶりの最下位、去年は就任1年目の石毛監督にとって屈辱のシーズンでした。
球団史の中で不名誉な記録をどんどんどんどん更新してしまった。
そういった面では先輩達、球団職員の方々に大変肩身の狭い思いをさせてしまったなと。
若い力を良い方向に方向付ける、導いて行くことが出来ずに、逆に若さが作用してしまったという印象でしたね。
不振の原因は.235という12球団最低のチーム打率です。
特に4番シェルドン選手、5番セギノール選手が共に粗いバッティングで期待を裏切った事が響きました。
(4番 シェルドン .256、5番 セギノール .204)得点力不足が監督を悩ませたのです。
チームが得点する為に何が出来るか、それを最優先に考えてもらいたい。
だから得点する為にどうあるべきか、そうする為にどんな打ち方が必要なのか、そんな事を徹底させていきたい。


秋のキャンプの最大の目標は攻撃力の強化でした。70分間連続という異例の打撃練習にも取り組みました。
更にオリックスはこれまでにない大型補強を行いました。
元・中日の山崎武司選手はHR王に輝いたこと(1996年)もある強打者。
長距離バッターを求めていたオリックスにとって鍵をにぎる選手の一人です。
大リーグからも獲得しました。マック鈴木投手です。
大リーグ通算16勝。191cmの長身から投げる速球が武器です。
そしてもう一人の大リーガー、吉井理人投手です。大リーグで通算32勝をあげました。
石毛監督はメジャーを経験した2人に大きな期待を寄せています。

このメジャーで実績を残した人間が日本のプロ野球に帰って来てもう一度ピッチングとはなんぞや、投球フォームとはどんなもんだろう、という勉強がしたい、新たに身につけたい、そういった向学心・向上心のある選手ですね。
若手も含めてチーム内に好影響を及ぼすような存在になってくれるのではないか、そういったプラスαの期待は大きいですね。
若手の成長と大リーグを経験した新戦力が噛み合えば優勝も狙えると考える石毛監督、最下位からの巻き返しをはかります。

序盤でもなんでも得点できる時に得点できるような采配というか戦略っていうんでしょうかね、そんなものを視野に入れながら勝つ、勝つということにすごく執着して取り組んでいきたいなと。
極端に言ったら、どんな勝ち方でもいいから勝ちゃいいんだ、という勝つという結果を追い求めて取り組んでいきたい。
オリックスは地域に密着した球団経営は大変評価したいというのはあるんですけれども、残念ながらグラウンド内の戦力という意味で行きますと、イチローはじめ主力選手がFAで抜けましたよね、その補填が未だ出来ていない。
今年吉井、マック鈴木、山崎という補強が入ったのですが、投打の柱をこれから作っていかないといけない時期にあるんじゃないですかね。